感動した本 2
最初に描かれたものには文章がありませんでしたが、ホフマンの絵本は、言葉よりも雄弁に絵が物語を語り、子やぎの性格やお母さんやぎの子を思う気持ちまで豊かに伝わってくるのです。
お話の中で最も緊張が高まる瞬間、狼が白い粉をまぶした手を見せて、子やぎたちが母親と思い込み鍵を開けようとしている場面が表紙絵となっています。
よく見ると一匹だけ扉を開けることを躊躇する仕草のやぎがいて、この子が七番目のやぎだとわかるのです。
次の場面で張り詰めた空気が一瞬にして恐怖へと変わり、瞬く間に6匹の子やぎは食べられてしまうのですが、お話しの緩急に見事に対応したドラマチックな構図に身震いしてしまいます。